【重要】2026年4月トップランナー基準改定

2026年4月に迎える基準改定により「トップランナー変圧器2014」の製造及び出荷が停止になりました。
2025年8月現在、メーカーによる部品製造も完全停止になっています。

キュービクルは、発電所から送られてくる6600Vの電気を施設や企業などで使える100Vや200Vに変圧するために必要な受電設備です。

「自家用電気工作物」であるキュービクルは、電気主任技術者による定期的な点検が「電気事業法」によって義務付けられています

そのため、定期的な点検を怠った際には、以下のような罰則を受ける可能性が高まります。

  • 技術基準適合命令
  • 事業の登録及び許可の取り消し
  • 刑事罰

参考資料:電気事業法 | e-Gov 法令検索

電気事業法を遵守し、適切にキュービクルの点検を行い稼働させることで上記のような罰則を受けずに済みます。

安全かつ安心して事業を継続するためにも、キュービクルの定期的な点検等を怠らず実施することを心がけましょう。

電事業法で定められているキュービクルの点検は、大きく分けると月次点検と年次点検の2種類あります。

それぞれの点検内容は以下のとおりです。

月次点検:毎月もしくは隔月行う点検】

  • 受電設備の目視点検
  • 受・配電盤の目視点検
  • 構造物(電気設備の建物やキュービクルの外箱)の外観点検
  • 漏洩電流測定
  • 配電盤の電流と電圧の測定
  • 受電盤などのブレーカー温度の測定

など

年次点検:1年もしくは3年に1回行う点検

  • 絶縁抵抗測定
  • 接地抵抗測定
  • 蓄電池各種測定
  • 絶縁油試験
  • 変圧器・遮断器などの内部点検
  • 継電器・遮断器の連動試験
  • 停電時の非常用予備発電装置の起動・停止

など

月次点検と年次点検では点検内容が異なります。

どちらの点検を行えばよいか判断できない事業者もいるかもしれません。

そのような場合も、電気主任技術者が点検内容等を把握しているので、まずはお問い合わせください。

キュービクルの点検費用は、年間で12万円程度が目安とされています。

点検を行った際に、部品の故障などが発覚すると別途整備代や入れ替え費用が発生する可能性もあります。

そのため、少しでも経費を抑えたいと考える事業者はキュービクルの点検を軽視するかもしれません。

しかし、キュービクルの点検を怠ると罰則以外にもさまざまなリスクがあり、事業者だけではなく利用者にも被害が及ぶ可能性があり非常に危険です。

キュービクルの点検等を怠った際の主なリスク

  • 施設の停電
  • 波及事故
  • 感電や火災

キュービクルは屋外に設置されているため、定期的に点検をしないとネズミなどの小動物が侵入や雨水などによって配電設備に異常が生じる場合があります。その結果、施設が停電してしまい事業の大きな損害に繋がります。

さらに、停電は施設の損害だけではなく波及事故として周辺の工場や交通機関などにも影響を与えることも少なくありません。

万が一、病院や介護施設などに波及事故の影響が広がった場合、人命に関わる恐れもあるでしょう。

また、キュービクルの点検を怠り設備が劣化している状態で利用を継続すると、漏電による感電や火災につながることもあります。

波及事故や感電、火災によって被害者が亡くなってしまうケースも十分考えられます!

キュービクルは定期的に点検を受け整備や更新を適切に実施しましょう

弊社WILLPROCEEDでは

キュービクル・変圧器の点検・整備・入替まで

トータルでご対応しております。

電気主任技術者の選定から必要な届け出のサポート

何から手をつければいいかお困りの場合も、まずは弊社へご相談ください。

2026年4月トップランナー基準改定

基準改定により「トップランナー変圧器2014」がメーカーで出荷できなくなります
今すぐ更新する必要はありませんが、部品の製造が終了すると修理などの対応ができなくなるため、お早めにご準備を!